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関係修復は…オバマ大統領、湾岸諸国と会合

2016年4月22日 6:23
関係修復は…オバマ大統領、湾岸諸国と会合

 アメリカのオバマ大統領は21日、サウジアラビアのリヤドでサウジアラビアを中心とするペルシャ湾岸諸国の首脳らとの会合に出席し、冷え込んだ関係の修復に努めた。

 会合ではアメリカと湾岸諸国が過激派組織「イスラム国」対策での団結を確認したほか、オバマ大統領が、「イランによる地域を不安定化させる行動に反対していく」などと表明した。

 アメリカがサウジの「宿敵」イランと核協議の合意に達したことなどでサウジらはアメリカへの不信感を強めているが、オバマ大統領はイランの行動に懸念を示すという配慮をみせ、関係修復に努めた形。

 オバマ大統領「イランの挑発行為を止めるために協力する必要があるという点では全ての国が一致した」

 ただ、この上で、イランへの対応などについては湾岸諸国との間に「戦術的な相違があるのも事実だ」と話した。

 一方、サウジ側は会合後の記者会見を急きょキャンセル。サウジ情報省は「特に話すことがないから中止になった」などと説明し、関係修復の機運が高まっていないことがうかがえた。

 またサウジのサルマン国王が湾岸諸国の首脳を空港で自ら出迎えた一方、オバマ大統領の到着時の出迎えや出発時の見送りには行かず、関係の冷え込みを象徴した。

 今回のサウジ訪問を関係修復の第一歩としたかったオバマ大統領。しかし関係のほころびが随所で垣間見える形となった。