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BBC記者を北当局が拘束 党大会と別取材

2016年5月9日 17:39
BBC記者を北当局が拘束 党大会と別取材

 北朝鮮で行われている朝鮮労働党の党大会は、今後も核開発を進めることなどを決定した。首都・平壌から森鮎子記者が中継で伝える。

 党大会は4日目になるが、私たちがこだわっている党大会そのものの取材は依然として外国メディアに対しては許可されていない。党大会の代わりに私たちが9日に案内されたのは平壌市内にある製糸工場だった。取材が認められないことに、ある欧米メディアの記者も「党大会の取材で入国が許可されたのに不思議だ」と話していた。

 9日になり、イギリス公共放送「BBC」の記者が北朝鮮当局に拘束されていたことがわかった。BBCによると、この記者は、労働党大会とは別の取材のために入国し、6日に平壌の空港から出国しようとしたところ、当局に拘束された。

 北朝鮮当局は「事実をねじ曲げ、北朝鮮の体制と法秩序について報道した」とする声明を発表しているが、具体的な報道内容はわかっていない。拘束された記者は国外追放処分を受けていて、謝罪文を書いた上で、平壌を離れたものとみられる。

 党大会は9日に閉幕する可能性があるが、今のところ、北朝鮮から正式発表はない。