ロシアのテニス連盟は２６日、禁止薬物の陽性反応で暫定的な資格停止処分中の女子テニスのシャラポワ選手を、リオオリンピックのロシア代表に選出した。

　シャラポワ選手は今年１月の全豪オープンのドーピング検査で、禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応を示し、現在、暫定的な資格停止処分を受けている。こうした中、ロシアのテニス連盟は２６日、シャラポワ選手をリオオリンピックのロシア代表に選出したと発表した。

　陽性反応を示した「メルドニウム」は、今年から禁止薬物に加えられたもので、禁止前に使用した場合でも陽性反応を示すことがあるため検出量が微量の場合は処分が解除される。

　しかし、ムトコ・スポーツ相は先月、シャラポワ選手の検出量は許容量を超えていたことを明らかにしていて、今後、処分が解除されるかは不透明な状態。

　地元メディアによると、ロシアのテニス連盟は「シャラポワ選手が出場できない場合、別の選手を選ぶ」としている。