北朝鮮 使用済み核燃料の再処理作業か
IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長は6日、北朝鮮が、寧辺の核施設で使用済み核燃料の再処理作業を行っている可能性があると指摘した。
天野事務局長は記者会見で、衛星写真の分析などから北朝鮮が寧辺の核施設で、原子炉の再開やウラン濃縮関連活動に加え、使用済み核燃料の再処理活動を示す兆候があると述べた。
再処理は、核兵器の原料となるプルトニウムを抽出するために行う作業で、IAEAは、2009年以降査察が認められていないため情報が限られているとしながらも深刻な懸念を持っているとしている。北朝鮮の再処理活動についてはアメリカの研究機関なども可能性を指摘している。
また天野事務局長は北朝鮮が1月の核実験以降、核活動の中止を求めた国連、安全保障理事会の決議に応じる兆候がないのは極めて遺憾だとしている。