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寧辺の核施設でさらなる動き~米38ノース

2016年4月16日 9:46

 アメリカの研究機関は15日、北朝鮮の寧辺にある核施設で核兵器の原料となるプルトニウムを抽出する設備にさらなる動きがみられることを明らかにした。

 北朝鮮研究機関「38ノース」は寧辺の核施設を今月11日に撮影した衛星写真を公開した。写真では、使用済み核燃料を再処理しプルトニウムを抽出するための設備に、再処理に必要な化学薬品をのせたとみられる車両がとめられている様子が確認できるとしている。

 この設備では、2月末から先月にかけて複数回、煙が出ていたということで、「38ノース」は、「再処理をすでに始めたか、始めようとしているようにみえる」と指摘している。

 寧辺の核施設を巡っては、北朝鮮が去年、再稼働したと発表し、アメリカ政府も今年2月、再稼働を確認し、「数週間から数か月以内にプルトニウムを抽出できる」との見方を示していた。