尖閣接続水域航行 米国務省が「懸念」表明
沖縄県の尖閣諸島付近の領海の外側にあたる「接続水域」に中国海軍の艦艇が入ったことについて、アメリカ国務省は9日、懸念を表明した。
「我々はこうした類いの報道に関して常に懸念している。我々は注視しており、日本とも引き続き協議していく」-国務省のトナー副報道官は9日の会見でこのように述べ、「情勢を注視している」とした上で、「アメリカは領有権に関しては特定の立場はとらない」と従来の見解を示した。
その上で、尖閣諸島は「日本が1972年以降施政権を持っており、日米安全保障条約に従う」として、アメリカによる日本防衛の義務を定めた第5条の適用対象であることを改めて確認した。