米フロリダ銃乱射「『イスラム国』に忠誠」
アメリカ史上最悪の銃乱射事件が起きた。フロリダ州のナイトクラブで12日未明、男が銃を乱射する事件があり、客ら50人が死亡した。男は襲撃前に「過激派組織『イスラム国』に忠誠を誓っている」と話していたことが分かった。
事件があったのは、フロリダ州オーランドにあるナイトクラブ。12日午前2時すぎ、男が建物内に押し入り、銃を乱射した。容疑者の男は約3時間後、突入した警官隊によって射殺された。この事件で、これまでに50人が死亡、53人がケガをしており、アメリカで起きた銃乱射事件としては過去最悪の被害となっている。
警察によると、射殺されたのはフロリダ州に住むオマル・マティーン容疑者(29)。マティーン容疑者は、事件前に警察に電話をかけ、「『イスラム国』の指導者に忠誠を誓っている」などと話したほか、襲撃の際には、2013年に起きたボストンマラソンでのテロ事件について話をしていたという。
マティーン容疑者はここ1週間以内に2つの銃を買っていたということで、警察はテロ事件として動機などを詳しく調べている。
一方、過激派組織「イスラム国」系の通信社『アーマク通信』は事件後、「イスラム国」の戦闘員による犯行だと伝えた。公式の犯行声明は出されていない。
「イスラム国」は先月、支持者らに対し、イスラム教の断食月・ラマダンに合わせて欧米などでテロを行うよう呼びかけていた。