米銃乱射 容疑者が同性愛に関心の可能性も
アメリカ・フロリダ州で49人が死亡した銃乱射事件。捜査当局は、「ホームグロウン」と呼ばれるアメリカ国内に生まれ育った容疑者が外国のイスラム過激派組織に共鳴して行ったものだとの見方を示した。一方で、容疑者が同性愛に関心を寄せていた可能性も出ている。
FBI(=アメリカ連邦捜査局)によると、射殺されたオマル・マティーン容疑者は、事件のあったバーに立てこもっている際、過激派組織「イスラム国」への忠誠などを話したという。
一方で、過去には、自分は、「イスラム国」が敵視するレバノンの武装組織、「ヒズボラ」のメンバーで、家族は国際テロ組織「アルカイダ」に関与しているなどとも語っていたという。
FBIのコミー長官は、「外国テロ組織から刺激を受け、思想が過激化していたという強い兆候がある」と述べている。
また、事件現場は同性愛者らが多く集まるバーだったが、NBCテレビなどはマティーン容疑者が事件前にこの店で複数回目撃され、店の常連客の1人がマーティン容疑者について、「彼が接触し知り合おうとした多くの人を知っている」との証言を伝えている。容疑者が同性愛に関心を寄せていた可能性もあり、当局は動機の解明を急いでいる。