リオ州政府、財政難理由に“緊急事態宣言”
オリンピック開催まで50日を切る中、ブラジル・リオデジャネイロ州政府が17日、財政難を理由に緊急事態宣言を出した。
リオデジャネイロ州政府は17日、税収が大きく落ち込んでいることなどを受け、「このままではオリンピックを開催する義務を果たせない」などとして、財政の緊急事態宣言を出した。州政府の財政が悪化したのは、資源価格の下落などが影響し、ブラジル経済全体が落ち込んでいることが主な理由。リオデジャネイロでは、州政府からの工事費用の支払いなどが滞り、一部の競技場や地下鉄工事に遅れが出ていて、本番に間に合わない懸念が高まっている。
州政府は緊急事態宣言を出すことで、国からの融資を引き出す狙いがあるものとみられる。