リオオリンピック開催を控える中、ブラジル政府は２１日、財政難を理由に緊急事態宣言を出したリオデジャネイロ州政府に対し、約８９０億円の緊急資金援助を行うことを決めた。

　リオ州政府は１７日、財政悪化を理由に「このままではオリンピック開催の義務を果たせない」などとして緊急事態宣言を出した。これを受け、ブラジル政府は２１日、オリンピックに向けた準備を加速するため、リオ州政府に対して２９億レアル（約８９０億円）の緊急資金援助を行うことを決めた。

　リオ州政府は悪化する治安状況を改善するため警備費用などにあてる考え。