南シナ海領有権 来月“裁定”に中国が反発
南シナ海の領有権をめぐりフィリピンが中国を提訴している仲裁裁判の最終判断が来月12日に出されることを受け、中国側は談話を発表し、強く反発している。
南シナ海で人工の島を埋め立て領有権を主張する中国をフィリピンが提訴している問題で、国際的な司法機関・仲裁裁判所は29日、裁定を来月12日に出すと発表した。南シナ海での中国の海洋進出の動きに関して初めて国際的な司法判断が出されることになる。
これを受け、中国外務省の報道官は談話で「仲裁裁判所に判断を下す権限はない」として改めて裁定を受け入れない立場を強調した。さらに「領土・領海に関しては第三者によるいかなる強制的な解決策や決定も受け入れない」と強く反発している。