JICA 日本人スタッフ8人と連絡取れず
バングラデシュの首都ダッカで、武装集団がレストランを襲撃し、外国人らを人質に取って立てこもった事件で、日本時間2日午前11時ごろ、治安部隊が突入し銃撃戦になった。ロイター通信は、日本人とみられる外国人1人が突入作戦中に脱出したと伝えている。
ロイター通信などが現地警察やメディアの話として伝えたところによると、日本時間2日午前10時40分ごろ、治安部隊約100人が武装集団が立てこもるレストランに突入し、銃撃戦になった。その際、日本人とみられる外国人1人が脱出したとの情報もあるが、詳細は分かっていない。銃撃は現在やんでいるというが、AP通信は、レストランから5人の遺体が見つかったと伝えている。
事件があったのは日本時間2日午前0時すぎで、8人から9人の武装した集団がレストランを襲撃し、警察と銃撃戦の末、店内に立てこもった。これまでに警察官2人が死亡したほか、少なくとも26人がけがをして、うち10人が重体という。
襲撃をうけたレストランは首都ダッカの各国の大使館が集まるグルシャン地区にあり、日本人客も多く訪れるという。ロイター通信や地元メディアによると、人質の数は20人ほどとみられ、その中にはイタリア人7人のほか、インド人が含まれていたという。
日本のJICA(=国際協力機構)によると日本時間2日正午現在、ダッカの事務所に勤務する日本人のスタッフ8人と連絡が取れておらずJICAでは安否確認を急いでいる。
こうした中、過激派組織「イスラム国」系の通信社は戦闘員による犯行との声明を出し、「24人が死亡し40人がケガをした」と主張している。さらに店内とされる写真を公開したが、政府当局はこれまでのところ武装集団についての詳しい情報は明らかにしていない。