実行犯“背景”徐々に明らかに…ダッカ中継
バングラデシュで起きた人質テロ事件で、実行犯が過激な思想に染まった背景が徐々に明らかになってきている。現地の首都ダッカから高井望記者が中継で伝える。
事件発生から丸3日以上がたっているが、現在も規制線がはられ、現場に入ることはできない。時折、献花に訪れる人がいて、花の量は多くなっている。
実行犯の背景について、地元メディアによると、ニブラシュ・イスラム容疑者は2年前、過激派組織「イスラム国」への参加を呼びかけるツイッターを見ていたという。これは、「イスラム国」の外国人戦闘員の半数以上が見ているという。
また、別の実行犯であるロハン・イムティアス容疑者は「イスラム国」とは異なるイスラム教指導者の排他的な発言を引用し、自らのフェイスブックに「すべてのイスラム教徒に対し、テロリストになるよう求める」と投稿していたという。
地元警察がこれまでに容疑者として拘束した2人のうち1人について、地元メディアは、警察による突入作戦の直前に血まみれで現場から出てきたと伝えている。年齢は20歳前後で、不審な動きをしたため警察が拘束したという。
さらに地元メディアは、これまでに拘束された人物以外の話として、人質として救出された13人のうち2人が、実行犯グループを支援していた可能性もあるとして警察が詳しく事情を聞いていることも報じている。