バングラデシュの人質テロ事件で、実行犯以外に複数の人間が事件に関わった疑いが強まっている。現地から横島大輔記者が最新情報を伝える。

　事件から５日目となったが、今も現場は封鎖されたまま。事件の捜査をめぐっては、実行犯以外の人物がどう関わっていたかが焦点となっている。

　地元メディアは、実行犯が人質を取ってレストランに立てこもった際に携帯電話で外部と連絡を取り、何らかの指示を仰いでいた可能性があると伝えている。さらに、警察は、国内の過激派メンバー６人が事件に関わっているとみて行方を追っているという。このメンバーが過激派組織「イスラム国」に関係するかは分かっていないが、事件発生直後には、「イスラム国」系の通信社がレストランの中を撮影したとみられる画像を公開していた。

　こうした中、「イスラム国」は５日までに新たな映像を公開し、バングラデシュにいる戦闘員たちにさらなる攻撃を行うよう呼びかけた。シリアにいるバングラデシュ出身の戦闘員とされる男たちが、「我々が勝利するまで攻撃を繰り返す」などと主張している。

　いまだ事件全体の構図は分かっておらず、全容解明が急がれる。