バングラデシュの人質テロ事件で、犯人像など捜査の最新情報を現地の首都ダッカから高井望記者が伝える。

　警察幹部は私たちの取材に対し、実行犯として射殺した６人のうち、１人は事件現場となった店の調理師だったことを明らかにした。誤って射殺した可能性が高く、警察はまだ正式には発表していないが、実行犯の数が変わることになる。

　実行犯と過激派組織「イスラム国」との関連について、警察はこれまで事件は国内の過激派によるものと発表していたが、５日、初めて外国グループの関与に言及した。しかし、「イスラム国」については言及していない。

　一方、地元メディアによると、実行犯のうち２人はマレーシアの大学に留学していたが、そのマレーシアでは先月２８日、レストランで８人がケガをする爆発事件が起き、当局は一部の容疑者が「イスラム国」と関係があったと発表している。

　また「イスラム国」系の通信社は、事件が起きる前の６月２９日、声明を発表し、部隊を置いている国としてバングラデシュを挙げていた。実行犯と「イスラム国」の関連をうかがわせる情報があり、真相の解明が急がれる。