仏・バルス首相「ニースがテロ攻撃受けた」
フランス南部のリゾート・ニースで14日夜、トラックが花火の見物客に突っ込み、約2キロにわたって走行した。これまでに80人が死亡、18人が重体となっている。バルス首相は「テロ攻撃を受けた」としていて、当局が捜査を進めている。
事件があったのはフランス南部ニースの中心部で、地元警察によると、トラックが群衆に突っ込み、約2キロにわたって走行した。カズヌーブ内相は、これまでに80人が死亡、多数のケガ人が出ていて、18人が重体だと明らかにした。
地元メディアは目撃者の話としてトラックは、時速90キロほどで走行していたと伝えている。また、銃声があったとの情報もあり、運転手は当局に射殺された。地元メディアによると、運転手はチュニジア出身でニース在住の31歳の男で、銃の所持や人質事件などの前科があるという。トラックには銃や手りゅう弾などが積まれていて、テロ対策班が捜査を進めている。
バルス首相は事件について、ツイッター上で「ニースの街がテロ攻撃を受けた」と非難している。事件当日、フランスは革命記念日の祝日で、現場には花火見物のために大勢の人が集まっていた。
「フランスはまさにテロの標的となっている。こうした中(テロに屈しない)確固たる決意をみせなければならない」-事件をうけ、オランド大統領が会見し、テロに屈しない姿勢を示した。警察官や兵士1万人を追加で動員し、国境などの警備を強化する方針を示した。また、今月26日に終わる予定だった非常事態宣言を3か月間、延長する方針を発表した。