仲裁裁判所、露陸上選手の五輪出場を認めず
ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を巡り、スポーツ仲裁裁判所は21日、ロシア陸上選手のリオオリンピック出場を求める訴えを退ける裁定を下した。
スポーツ仲裁裁判所は21日、ロシア側が求めていた陸上選手のリオオリンピック出場を求める訴えを退ける裁定を下した。この結果、ロシアの陸上選手は原則的にリオオリンピックには出場できないことになる。
スポーツ仲裁裁判所・リーブ事務総長「ロシア五輪委員会は、特定の条件を満たさない限り、ロシアの陸上選手を参加させる資格がない」
国際陸連はこれまで、「国外に活動拠点があり、適切なドーピング検査を受けている」など、一定の条件を満たした選手については、中立の立場での出場を認めるとの考えを示しており、スポーツ仲裁裁判所も、裁定のなかで、その考えを支持するとしている。
国際陸連は、これまでに女子陸上800メートルのステパノワ選手と、女子走り幅跳びのクリシナ選手の名前を挙げている。
IOC(国際オリンピック委員会)はこの裁定を受け、24日に電話による理事会を開き、陸上に限らずすべての競技の選手について、出場を禁止するかどうか最終判断を下す可能性があるとしている。