スポーツ仲裁裁の裁定にロシア側は猛反発
ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を巡り、スポーツ仲裁裁判所は21日、ロシア陸上選手のリオオリンピック出場を求める訴えを退ける裁定を下した。この裁定をうけ、ロシア側は猛反発している。
ムトコ・スポーツ相「ロシアがスポーツ界の世界的中心となることや、栄光を手に入れることを快く思わない者がいる」
ロシア陸連・シリャフチン会長「選手は動揺していると思うが、乗り越えてさらに強くなる」
リオオリンピックでメダル獲得を有力視されていた走り高跳びのマリヤ・クチナ選手は-。
マリヤ・クチナ選手「世界が狂ったと思った。なぜ(ドーピングをしていない)私がすべてを犠牲にしなければならないのか」
棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手は、自身のインスタグラムで、「希望はあったけれどなくなった。他の国の『クリーン』な選手は、私たちが出ない大会で、安心して金メダルをとればいい」とコメントしている。
また、陸上短距離の世界記録保持者、ウサイン・ボルト選手も、会見でこの問題について言及した。
ウサイン・ボルト選手「ルールはルールだ。スポーツは真剣だというメッセージを送り、我々はスポーツをクリーンにしたい」