露スポーツ相、ドーピングもみ消しに関与か
ロシアのドーピング問題で8日、ロシアのスポーツ相がサッカー選手の違反のもみ消しに関わったとドイツのメディアが報じた。
ドイツの公共放送・ARDによると、2014年にロシアのプロサッカー選手から禁止薬物が検出されたが、選手は処分を免れた。この処置をめぐり、ARDが入手した資料の中では「WL」と表記された人物の判断を仰ぐよう指示が出されていた。これがムトコ・スポーツ相の頭文字で、大臣自らが隠蔽に関与したとしている。
ロシアは陸上競技で組織的なドーピングがあったとして、来週、オリンピックへの出場を認めるかどうかが国際陸上競技連盟の理事会で決まる。ロシアのメディアによると、ムトコ・スポーツ相は8日、「ARDの番組は国際陸連の理事会に圧力をかけるのが目的だ」と批判した。