ロシア “リオ出場できず”に猛反発
ロシアの国家ぐるみのドーピングをめぐる問題で、スポーツ仲裁裁判所が21日、ロシア陸上選手のリオデジャネイロオリンピック出場を求める訴えを退ける裁定を下したことに対し、ロシア側は猛反発している。
ムトコ・スポーツ相「ロシアがスポーツ界の世界的中心となることや、栄光を手に入れることを快く思わない者がいる」
シリャフチン・ロシア陸連会長「選手は動揺していると思うが、乗り越えてさらに強くなる」
棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手はロシアのテレビ局に出演し、落胆をあらわにした。
「自分もロシアのほかの選手も20年間問題がなかったのに、なぜ今回出場する権利がないのか」
さらに、出場できないことが確定すれば、「練習する意味がなくなる」と競技からの引退も示唆した。
また、メダル獲得を有力視されていた走り高跳びのマリヤ・クチナ選手は、「世界が狂ったと思った。なぜ(ドーピングしていない)私がすべてを犠牲にしなければならないのか」と話した。
一方、陸上短距離の世界記録保持者、ウサイン・ボルト選手は会見でこの問題について言及し、裁定に理解を示した。
ウサイン・ボルト選手「ルールはルールだ」「スポーツは真剣だというメッセージを送り、スポーツをクリーンにしたい」