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リオ五輪開幕まで1週間 工事は?治安は?

2016年7月29日 18:38
リオ五輪開幕まで1週間 工事は?治安は?

 オリンピックまであと1週間となり各国の代表選手たちが到着するなどオリンピックムードが高まるブラジル・リオデジャネイロ。現地の様子を木村真二郎記者が伝える。

 様々な競技が行われるオリンピックパーク。現在、午前5時過ぎだが飛び込みやシンクロナイズドスイミングが行われる施設はまぶしいほどの明かりがついている。隣は体操の会場で、奥にはテニスの競技場と並んでいて、1週間後に控えた開幕に向け準備はほぼ整ったといった状態。

 これまで工事の遅れが心配されてきた今回のオリンピック。1か月前にこの辺りで取材をした時はパーク内をクレーンや重機が動きまわり、選手村の周辺ではいたるところで工事が行われ、本当に完成するのかと半信半疑だったが、なんとか間に合ったという印象。

 また、最も心配されていた地下鉄も開会式の4日前の開通にメドがついたということで、30日、「開通式典」が盛大に行われる見通し。

 一方で治安面の不安はふっしょくし切れていない。地元メディアは28日、過激派組織「イスラム国」とのつながりが疑われるリオデジャネイロ州に住む男が逮捕されたと伝えた。住民からはオリンピックで人が大勢集まると「テロの標的にされるのでは」と心配する声が多く聞かれる。

 地元住民「試合は見に行かないわ。チケットが高いしテロが怖いから」

 また、聖火がリオデジャネイロ州に入った27日、デモ隊が聖火リレーを先導する車両に石を投げるなど暴徒化。警察が催涙ガスで応戦する事案も起きた。町では警察や兵士による警備が日に日に強化されていて、南米初のスポーツの祭典という華やかな言葉とは裏腹に緊張感も漂っている。