軍事政権が続くタイで７日、民政復帰に向けた新たな憲法草案の賛否を問う国民投票が行われた。草案は承認される見通しだが、軍の影響力が残る内容に反発の声もあがっている。

　国民投票は、２０１４年のクーデター以降に発足した軍事政権主導でつくられた新憲法草案の賛否を問うもの。

　投票は日本時間７日午後６時に締め切られ、選挙管理委員会は草案への承認が多数とする暫定結果を発表した。

　最終結果は数日以内に発表される予定で、承認されれば新たな憲法に沿って、来年にも総選挙が行われる見通し。

　一方で、民政復帰後の５年間は軍が上院議員を任命できると規定されるなど、軍の影響力が残る内容となっていて、インラック前首相らタクシン元首相派などから反発の声もあがっている。