王妃の誕生日狙ったか タイ連続爆弾事件
タイのリゾート地などで起きた連続爆弾事件で、4人が死亡し外国人を含む30人以上がケガをした。現地のタイ・ホアヒンから、松永記者が伝える。
爆発があったホアヒンは、欧米などから多くの観光客が訪れるビーチリゾートで、浜辺に沿って多くのホテルが並んでいるが、滞在する観光客の間には不安も広がっている。
これまでのところ犯行声明は出ておらず、断定はできないが、警察は会見で「国際的なテロ組織とは関係ない」との見方を示している。
タイ警察「(国際的な)テロ組織との関係は見られない」
一方で一部のメディアは、犯行に使われた爆発物の構造が、タイ南部の分離・独立を求めるイスラム系武装組織が使用するものに似ていると指摘している。またこれとは別に新しい憲法草案に絡んで、今の軍事政権に反発する勢力による犯行との線も排除しないとしている。
12日はタイでは、国民から敬愛される王妃の誕生日だが、そのタイミングを狙って複数の場所で爆発を起こすという、極めて計画的な犯行であることは間違いない。警察は、国内の混乱を狙った犯行とみて捜査している。