タイ暫定首相、憲法草案“承認”明らかに
タイのプラユット暫定首相が10日に演説を行い、7日に行われた国民投票の結果、新たな憲法草案が承認されたことを明らかにした。
2014年のクーデター以降、軍事政権が続くタイでは7日、民政復帰に向けた新たな憲法草案の賛否を問う国民投票が行われた。プラユット暫定首相は10日、テレビなどを通して演説を行い、「国民投票に関わった国民や機関に感謝する」とした上で、国民投票の結果について、新憲法草案が賛成多数で承認されたことを明らかにした。
今後、プミポン国王の承認などをへて、新たな憲法が成立し、新憲法に沿って総選挙が行われる見通しだが、その時期についてプラユット暫定首相は、来年11月から12月ごろになるとの見方を示した。
新憲法草案をめぐっては、民政復帰後の5年間は軍が上院議員を任命できると規定されるなど、軍の影響力が残る内容となっていて、タクシン元首相派などから反発の声もあがっている。