IOC現役理事、チケット不正転売で逮捕
IOC(=国際オリンピック委員会)の現役理事が、リオ・オリンピックのチケットを不正に転売したとして、ブラジル当局に逮捕された。
オリンピックの大会期間中にIOCの現役理事が拘束される異例の事態は、会場近くのホテルで起きた。
逮捕されたのは、IOC理事で、ヨーロッパ・オリンピック委員会の会長を務めるパトリック・ヒッキー容疑者。警察によるとヒッキー容疑者は、イギリスのチケット会社幹部らと共謀してリオ・オリンピックの開会式やサッカーなどのチケット1000枚以上を不正に転売した疑いが持たれている。
3億1000万円あまりを不正に売り上げていたとみられ、正規料金約15万円のチケットが80万円以上で転売されたケースもあったという。
警察の会見「(ヒッキー容疑者が出国できないよう)パスポートを押収し、捜査のためパソコンも押収した」
事態を受けヒッキー容疑者は、IOCの理事やヨーロッパ・オリンピック委員会の会長職など全ての役職から、一時的に退任することになった。