五輪閉会式 リオから東京へバトンタッチ
南米初の開催となったリオオリンピックは全ての競技を終えて閉幕した。
リオ市内に設けられた聖火台の灯火も消え、会場内からはため息がもれた。いよいよ世界の目線は次の開催都市東京に注がれる。
閉会式の最大の山場は次の開催都市にオリンピックの旗を引き継ぐセレモニーで、東京都の小池知事が旗を受け取った。その後、映像が流れ、人気ゲームキャラクターのマリオが土管に飛び込むと、会場にマリオに扮(ふん)した安倍首相が登場した。
安倍首相「日本のキャラクターの力を借りて日本のソフトパワーを示したいと思った」
また、世界中の言葉で「ありがとう」という言葉が映し出された。これは東日本大震災に対する支援への感謝を表す意味が込められていたという。
今回日本選手団は金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル21個と、合計41個のメダルを獲得、過去最多記録となった。
一方、開催前から治安悪化に懸念が集まったがオリンピックはテロなど大きな問題はなく終了した。しかし、経済危機や政治不安といった課題は残ったまま。ブラジルは国の威信をかけオリンピックの準備、運営を行った。無理をした分、今後「ひずみ」が起きないか、ブラジル社会はオリンピック熱が冷めた後、本当の正念場を迎える。