南スーダン治安悪化 PKO中国人隊員死亡
日本の自衛隊がPKO(=国連平和維持活動)を行う南スーダンで、先週から大統領派と副大統領派との間で戦闘が続き、国連の施設が攻撃されるなど情勢が悪化している。
ロイター通信によると、南スーダンの首都・ジュバでは7日以降、大統領派と副大統領派の兵士の間で激しい銃撃戦が断続的に起こっていて、これまでに少なくとも272人が死亡した。また、国連の施設が攻撃されたほか、PKOの中国人隊員1人が死亡、6人がケガをしたという。
国連南スーダンミッション・斉藤広報官「15分ほど前からまた衝突が発生しているようです。(Q:どのくらいの人が避難してきている?)1000人くらいと聞いている」
国連の施設には日本の自衛隊の宿営地もあるが、被害はなかったという。
これを受け、政府は11日朝、国家安全保障会議を開き、南スーダンに在住する日本人の安全確保を最優先に対応していくことを決めた。菅官房長官によれば、現地の在留邦人約70人全員の無事を確認したということだが、現地で活動するJICA(=国際協力機構)の関係者47人について、チャーター機などを使っての退避の準備を進めているという。