×

南スーダンの首都で銃撃戦 250人超死亡

2016年7月10日 20:28

 アフリカ・南スーダンで起きた大統領派と副大統領派の間での戦闘による死者は、少なくとも272人にのぼっている。

 ロイター通信によると、南スーダンの首都ジュバでは、7日から8日にかけて、キール大統領派とマシャール副大統領派の兵士の間で激しい銃撃戦が起きた。これまでの死者は、民間人30人以上を含む、少なくとも272人にのぼっている。

 戦闘は9日にいったん沈静化したものの、ジュバの一部地域では、10日になっても激しい砲撃音が聞こえたとの情報もある。

 南スーダンでは、2013年12月以降、キール大統領派の政権側と、マシャール副大統領を支持する反政府勢力との間で戦闘が続いてきたが、今年4月に、双方が参加する統一の暫定政権が発足したばかりだった。

 今回の戦闘について、国連の潘基文事務総長は8日に声明を出しており、戦闘が起きたのは、双方の勢力が和平に向けて真剣に取り組んでいないからだと指摘。双方に対し、速やかに戦闘を終わらせるよう求めている。