韓国では新型コロナウイルスの感染拡大以降、中高生の学力が低下していることが明らかになり、政府は対策を急いでいます。

韓国・教育省が行った調査によりますと、感染が拡大する前の2019年に比べて去年は4段階中最も低いレベルの「基礎学力に達しない」中高生の割合が増加しています。

高校2年生では調査した国語、数学、英語すべての科目で「基礎学力に達しない」生徒の割合が2年連続で増え、数学ではおよそ7人に1人となっています。

韓国では感染拡大の影響で2020年の登校日数は例年の半分程度でした。去年、制限の緩和で対面授業が拡大したものの学力低下の流れが続いた形です。

韓国教育省は、生徒の心理面も含め短期間での回復は困難だったと分析した上で、今後、授業に2人の教師を配置する学校を拡大するなどの対策を発表しています。