イタリア地震発生から72時間 捜索続く
イタリア中部で起きた地震は懸命の捜索が続く中、生存率が低下するとされる72時間を迎えた。NNNのカメラは、被災地に一時帰宅した住民に同行することができた。
地震は日本時間の27日午前10時半で発生から72時間を迎えた。地震による死者はこれまでに281人に達した。建物の下敷きになった人たちの生存率が下がるとされるボーダーラインが過ぎたが、懸命な捜索活動が続いている。その一方で、捜索が完了した集落では26日、住民らの一時帰宅が許された。
アクーモリでは、11人の死亡を確認して捜索が終わった。地震直後に全住民を避難させ、立入禁止にしていたが、特別に一時帰宅するシリアーチさん夫婦に同行することができた。
シリアーチさん夫婦は自宅にいたところ被災し、近所の人を助けながらすぐに避難した。
政府は復興支援として56億円を拠出し、被災者に税金の特別措置をとる考えを示している。一方で、被災地の山間部は冬の訪れが早く早急な対策が求められている。