中東で自爆テロ 「イスラム国」が犯行声明
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中東のイエメンやイラクで自爆テロが相次ぎ、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
イエメン南部のアデンで29日、軍の施設を狙った自爆テロがあり、ロイター通信によると、約60人が死亡した。「イスラム国」が犯行声明を出している。イエメンでは去年からサウジアラビアなどが支援するハディ政権側と、イスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」との間で戦闘が続いているが、「イスラム国」も混乱に乗じて活動を活発化させている。
一方、イラク中部にあるシーア派の聖地、カルバラの近郊で28日、武装集団が結婚式を襲撃、1人が自爆するなどして、イラク内務省によると、15人が死亡した。「イスラム国」が、敵視するシーア派を狙ったとする犯行声明を出している。