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露のパラ不参加決定 裁判所が訴え棄却

2016年9月1日 19:01

 国家ぐるみのドーピング隠しが判明し、パラリンピックに参加できないとされたロシアが不服を訴えていた裁判で、スイスの連邦裁判所は先月30日、ロシアの訴えを棄却する判断を示した。これでロシアとしてのパラリンピック不参加が決定した。

 ロシアのパラリンピック選手を巡っては、専門機関が7月、去年までの4年間に35件の陽性反応が隠ぺいされていたと報告している。

 これを受けて、国際パラリンピック委員会は先月、リオでの大会にロシアのすべての選手の出場を認めないことを決め、CAS(=スポーツ仲裁裁判所)もこの判断を支持したため、ロシアがこれを不服としてスイスの連邦裁判所に訴えを起こしていた。

 これについて裁判所は先月30日、ロシアの訴えを棄却。裁判所は、ロシアが、ドーピングに関する禁止規定を今後、順守する姿勢を示していないなどと指摘した。

 今回の判断で、ロシアとしてのパラリンピック参加は不可能となった。

 一方、個人資格での参加について、100人以上のロシア選手が国際パラリンピック委員会に求めているが、認められるかは不透明。