×

北の核実験強行に国連安保理が緊急会合

2016年9月10日 6:37
北の核実験強行に国連安保理が緊急会合

 北朝鮮が9日、5回目の核実験を強行したことを受け、国連では安全保障理事会の緊急会合が開かれている。アメリカ・ニューヨークから長島清隆記者が中継で伝える。

 緊急会合は日本・アメリカ・韓国の3か国の要請で召集された。日本時間10日午前6時現在も協議が続いていて、核実験を強く非難する声明を出す方向で調整を進めているとみられる。

 緊急会合に先立ってアメリカのパワー国連大使は「北朝鮮に対し、不法で危険な行動には結果が伴うことを示すため、我々は新たな制裁を含む追加の措置をとる」と述べた。

 北朝鮮が1月に行った核実験に対して、安保理は3月に制裁決議を採択している。さらに度重なる弾道ミサイル発射に、今年だけで7回の非難声明も出している。それにもかかわらず、核実験が強行されたことに国連関係者からは「北朝鮮が耐えられないくらいの厳しい経済制裁が必要だ」との声も聞かれる。

 しかし、中国やロシアなどは「一般の人々の生活にも影響が出る」として強い制裁に慎重になっており、8月のミサイル発射の際には、非難声明ですらすぐに出すことができなかった。各国がどこまで足並みを揃えられるかが焦点となる。