×

北朝鮮の核実験「ブースト型原爆」の可能性

2016年9月10日 17:44
北朝鮮の核実験「ブースト型原爆」の可能性

 北朝鮮が9日に行った5回目の核実験で使った核爆弾の種類について、韓国軍は、原爆と水爆の中間にある「ブースト型原爆」の可能性が高いとみていることがわかった。

 韓国軍の関係者によると、今回の爆発の規模は一般的な核実験よりはかなり大きいものの、水爆の規模ほどではない。そのため、韓国軍は、今回の実験に使われたのは、水爆に使われる核融合反応を一部利用した核爆弾で、原爆と水爆の中間にある「ブースト型原爆」の可能性が高いとみているという。核爆弾を実戦配備するには、弾頭に搭載できるよう小型化しながらも、強い威力の核爆弾を開発する必要があり、北朝鮮は「ブースト型原爆」の開発を進めているとみられていた。

 一方、核実験から一夜明け、10日朝の北朝鮮の「労働新聞」は、「核弾頭の実験成功のニュースが軍や人民に新たな力と勇気を与えた」などと伝えた。その上で、アメリカが北朝鮮に対する敵視政策を続けるなら、「与えられるのは、無慈悲な核の攻撃と滅亡の墓だけだ」と威嚇している。