トランプ氏を擁護せず…米議会共和党トップ
アメリカ大統領選挙で、議会を束ねる共和党のトップが、トランプ候補を擁護せず選挙応援にも参加しないと表明し、異例の事態となっている。
NBCテレビなどによると、議会の共和党トップであるライアン下院議長は10日、残る選挙期間中、トランプ氏を擁護しないし、選挙応援にも加わらないと党員らに伝えたという。トランプ氏の、女性を蔑んだ過去の発言への対応を見て判断したとみられる。党の最高幹部が選挙応援に参加しないのは極めて異例で、追随する動きが広がる可能性もある。
トランプ氏はツイッターで「ライアン議長は私との戦いに時間を浪費すべきではない」と突き放した反応を示した。
最新の世論調査では、クリントン候補のリードが広がっていて、投票日が来月8日に迫る中、トランプ氏の戦況はさらに厳しさを増している。
※NBC世論調査(8日~9日)
支持率:クリントン氏52%、トランプ氏38%