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プミポン国王死去 現地日本企業への影響は

2016年10月14日 18:11
プミポン国王死去 現地日本企業への影響は

 在位期間が世界で最も長い君主として知られたタイ・プミポン国王が13日、死去した。タイ全土は追悼一色となっていて、国王の死去は国家も揺るがすほど大きいものとなっている。なぜここまで影響力を持つのか、国王の死去で現地の日本企業にどんな影響があるのか。

 タイでは、国王は「国家元首」であり、「軍の最高位」であり、「タイ仏教の頂点」でもある。絶大な権限を持っていて、不安定な情勢を何度も救ってきた実績から国民の支持も絶大だった。

 タイの情勢が不安定になると、日本企業への影響が心配される。財務省のデータによると、2015年の日本の輸出入の総額は1位中国、2位アメリカだが、タイは5位となっていて、その貿易額も年々増加している。

 ただ今後、国民が喪に服すことで、出かけなくなったり、モノを買わなくなったりして経済が鈍くなり、さらに悲しみにくれて従業員が出勤停止したりするケースも考えられ、企業活動も鈍くなる可能性もある。

 大手企業の中には三菱自動車が週末の販売店イベントの中止を決定したり、キヤノンが一部の工場で14日の操業を停止したりしていて、すでに影響も出ている。

 企業は事態を注意深く見ながら、今後に備えて対策を検討する必要があると思う。