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「国の父」プミポン国王死去に混乱懸念も

2016年10月14日 6:24
「国の父」プミポン国王死去に混乱懸念も

 在位期間が世界で最も長い君主として知られたタイのプミポン国王が13日、死去した。国民が敬愛し「国の父」だった国王の死去で、一時的な社会の混乱も懸念される。

 プミポン国王は在位70年と現役の君主としては世界最長だったが、13日夕方、死去した。88歳だった。

 プミポン国王は国民から尊敬を受け、クーデターなど政治の混乱収拾に自ら乗り出すなど、まさに国のまとめ役として大きな役割を果たしてきた。

 プラユット暫定首相はテレビで緊急の演説を行い、今後1年間を喪に服する期間とし、派手な服装を控えることなどを呼びかけた。また新国王については、長男のワチラロンコン皇太子が即位する見通し。

 去年5月から長期入院が続いていたプミポン国王。国民の間では、国王が死去すれば大きな混乱が起きるのではと不安の声が多く聞かれていた。しかし、死去発表後も首都バンコクの繁華街では、屋台などが営業を続けていて、普段通りの生活をする市民の姿が見られた。

 ただ、国王という精神的支柱を失ったことで、今後、政治や社会が混乱するのではとの懸念も指摘されている。