×

タイのプミポン国王(88)が死去

2016年10月13日 20:59
タイのプミポン国王(88)が死去

 在位期間が世界でもっとも長い君主として知られるタイのプミポン国王が死去した。88歳だった。

 タイのプミポン国王は1946年に18歳で即位し、70年という君主として世界でもっとも長い在位期間で知られていた。プミポン国王はここ数年は健康状態が悪化し、昨年5月以降、長期入院が続いていたが、日本時間13日午後6時前、死去した。

 在位中はタイの農村開発などに取り組み、国民の生活向上に力を尽くして政治的危機の収拾にも大きな役割を果たすなど、国民からの人気は絶大で長く敬愛されてきた。

 2014年から軍事政権が続くタイでは、民政復帰に向けて新憲法の下での総選挙が来年中に行われる予定。国をまとめる役割を果たしてきたプミポン国王が死去したことで、こうした民主化へのプロセスが不安定なものとなる可能性もあるとみられている。