イラク政府 モスルの奪還作戦始めたと発表
イラク政府は17日、過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点、モスルの奪還作戦を始めたと発表した。「イスラム国」をめぐる情勢は重要局面を迎えた。
アバディ首相は17日、「偉大な勝利の時は近い」などと述べ、イラク第2の都市、モスルの奪還作戦を始めたと発表した。作戦にはクルド人部隊のほか、アメリカ主導の有志連合も加わる。有志連合は「歴史的な作戦に、共に立ち上がることを誇りに思う」との声明を発表した。
モスルは「イスラム国」が、2014年6月に制圧したイラクでの最大拠点。奪還となれば「イスラム国」にとってのダメージは甚大で、事態は重要な局面を迎えた。
イラク軍は攻撃開始に先立って、住民に自宅から出ないよう呼びかけるビラを大量にまいたが、「イスラム国」側が住民を人間の盾にするおそれも指摘されている。