モスル奪還作戦 イラク軍が近郊制圧進める
過激派組織「イスラム国」の拠点モスルの奪還作戦で、イラク軍などは17日、近郊の村の制圧を進めている。こうした中、モスルにいるという市民が市内の様子を語った。
AP通信によると、奪還作戦に参加するクルド人部隊の司令官は、17日中にモスル近郊の9つの村を制圧するとの見通しを示した。一方「イスラム国」系の通信社は、クルド人部隊に対し12回の自爆攻撃を行ったと主張するなど徹底抗戦をアピールしている。
こうした中、モスルにいるという市民がNNNの電話取材に応じた。
モスル住民「昨夜は砲撃や爆撃の音が聞こえたが、市内は今のところ落ち着いている。戦闘は郊外で起きている」「モスル周辺は『イスラム国』が包囲していて、住民は逃げることができない」「携帯電話を使っているのが見つかると、裏切り者とみなされ処刑されてしまう」
奪還作戦を支援するアメリカ国防総省の報道官は17日、モスルにいる「イスラム国」の戦闘員は3000から5000人とした上で、これまでのところ目的を達成しているが、作戦には時間を要するだろうとの見方を示した。