北方領土問題の進展は?日ソ共同宣言60年
日本とソ連が国交を回復した「日ソ共同宣言」の署名から19日で60年。節目となる今年、12月の日露首脳会談に向けて、北方領土問題の進展に期待が高まっている。
日ソ共同宣言は60年前の10月19日、日本とソ連が署名して国交を回復したもので、モスクワでは19日、記念式典が開かれた。
宣言では「平和条約を締結したあと、歯舞群島と色丹島を引き渡す」とされていて、北方領土交渉の出発点となっている。菅官房長官は19日、「我が国としては、4島の帰属を明らかにする中で、平和条約を結ぶのは極めて重要だと思います」と日本側の考えを改めて強調した。
一方、ロシアのプーチン大統領は、これまで「日ソ共同宣言」に基づいた決着を示唆している。ロシア極東での経済協力をてこに、12月に山口で行われる首脳会談での、北方領土問題の進展が期待されている。