モスル奪還作戦の開始から1週間 戦闘激化
過激派組織「イスラム国」が支配するイラクの最大拠点モスルの奪還作戦が始まってから24日で1週間となる。イラク軍などは、周辺の村を次々と制圧するなど戦果を強調しているが、「イスラム国」側も激しい抵抗を続けている。
ロイター通信によると、作戦に参加しているクルド人部隊は23日、モスルから12キロ北東にあるバシカを「イスラム国」から奪還したという。
イラク軍も、これまでにモスル近郊の50以上の村を制圧したと発表。アバディ首相は、「作戦は予定より早く進んでいる」と強調している。
一方、モスルの南にある硫黄を扱う工場から有毒ガスが発生し、1000人近くが呼吸器の異常などを訴えていることが22日、分かった。「イスラム国」がイラク軍の進軍を阻むため、工場に火をつけたものとみられる。
「イスラム国」はまた、自爆攻撃などで抵抗を続けていて、戦闘は激しさを増している。