海を渡るシリア難民ら、夏以降に急増
トルコからゴムボートで海を渡りギリシャに向かうシリア難民らの数が、夏以降、増加に転じている。捜索活動の様子をNNNのカメラが捉えた。
ギリシャとドイツの当局は27日、トルコから数キロしか離れていないギリシャ東部のサモス島沖で、難民を乗せた船の捜索活動を行った。
NNNが同乗取材した船はこの日、難民らを乗せたゴムボート2隻を発見。乗っていた約100人は、別の船に救助されたという。
トルコからギリシャに、危険な海を渡ろうとする難民らの数は、EU(=欧州連合)とトルコが今年3月に難民の送り返しで合意して以降、減少していたが、シリアの内戦が続いていることなどから、再び増加し始めている。
国連難民高等弁務官事務所(=UNHCR)によると、サモス島へ渡る人は、7月に64人、8月に127人、9月に445人、10月に794人(16日現在)と、7月以降、毎月2倍のペースで急増しており、当局は警戒を強めている。