モスル奪還作戦 イラク軍がテレビ局制圧
過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点、モスルの奪還作戦で、イラク軍が1日、モスル市内に入った。
イラク軍の報道官によると、軍の特殊部隊は1日、モスル東部の地区に入った。テレビ局を制圧し、イラク国旗を掲げたという。国営テレビも軍の部隊がモスル東部の複数の地区に入ったと伝えた。
「イスラム国」が2014年6月にモスルを制圧して以降、イラク軍が市内に入ったのは初めてで、奪還作戦は開始から2週間あまりで新たな段階に入った。
モスルには最大で150万人の住民がいるとされている。市街地での戦闘が本格化すれば、「イスラム国」は住民を人間の盾として徹底抗戦するものとみられ、住民の犠牲が懸念されている。