最後の週末…激戦州で訴え 米大統領選挙
アメリカ大統領選挙は投票まであと2日。最後となる週末、両候補ともに勝負を分ける「激戦州」での訴えに臨んでいる。
ペンシルベニア州の中心都市・フィラデルフィアでは5日、人気歌手のケイティ・ペリーさんが行うコンサートに、クリントン候補が登場する予定になっている。長い列が2人を待っている。
最新の支持率(リアル・クリア・ポリティクスによる平均値)では、クリントン氏が44.9%、トランプ氏42.9%で、その差はわずか2.0ポイント。クリントン氏は投票までの3日間、フィラデルフィアを毎日訪れる予定で、激戦州・ペンシルベニアでの票の掘り起こしに躍起だ。
コンサートの観客「(観客に)力がみなぎっていて感激。初の女性大統領候補を見るのが楽しみ。政治にもっと関わっていきたい」
クリントン氏はこの日のケイティ・ペリーさんに加え、6日はプロバスケットボールのスターとそろい踏みの予定で、弱点の「若者」票の取り込みにも力を注ぐ。
一方、共和党のトランプ候補も激戦州・ノースカロライナ州に入り、これまであまり表に出てこなかった妻のメラニアさんが、トランプ氏を紹介した。
メラニアさん「夫は思いやりがあり、思慮深く、愛のある人です」
トランプ氏「クリントン氏はたくさんのセレブや無能な政治家が応援に来るが、私より集会の参加者は少ない。私には家族もいる」
最終盤に追い上げるトランプ氏は、この日はクリントン氏への批判よりも「雇用を取り戻す」など政策に重点を置いた印象。