クリントン氏に“最強助っ人”ミシェル夫人
アメリカ大統領選挙、南部の激戦州で行われた民主党のクリントン候補の集会に「最強の助っ人」とも称されるミシェル・オバマ大統領夫人が加わり、2人が初めてそろい踏みした。
ミシェル夫人は激戦州ノースカロライナの有権者に、割れんばかりの歓声で迎えられた。
ミシェル夫人「クリントン氏は私たちの望む大統領になります。ウソはつきません」
ノースカロライナ州は人口の21.4%が黒人で、激戦州では最も高い比率。今年は無抵抗の黒人男性が白人警察官に射殺され、抗議活動が暴徒化するなど、人種問題が再燃していた。黒人の有権者はクリントン氏の支持基盤の一つ。国民の人気が高く「最強の助っ人」とも呼ばれるミシェル夫人は、差別的な言動を重ねるトランプ氏を非難し、票固めを図った。
ミシェル夫人「1人の候補(トランプ氏)のビジョンは希望がなく絶望的です。アメリカを弱め、分断します」
トランプ氏に対するリードはわずか。クリントン氏はオバマ政権を持ち上げてミシェル夫人の応援に応えた。
クリントン氏「この選挙はオバマ大統領が築いた遺産を発展させるか、それを奪い後退させるかなのです」
クリントン氏支持者「クリントン氏とミシェル夫人の関係は力強いです」「2人ともすばらしかった。多くの人が投票に行くでしょう」
クリントン氏は残り10日余りの選挙戦を「総動員」の態勢で臨み、大統領の座を強く引き寄せようとしている。
*ノースカロライナ州支持率
クリントン氏…45.8%
トランプ氏…43.3%
(リアル・クリア・ポリティクスによる)