トランプ氏、大統領と初会談 謙虚な姿勢に
アメリカのオバマ大統領と次期大統領となるトランプ氏がホワイトハウスで会談し、政権移行にむけた課題などを話し合った。ワシントンから中継。
選挙戦ではオバマ大統領を何度も批判していたトランプ氏だが、10日は一転、「大統領を尊敬している」などと謙虚な姿勢を見せた。
会談はオバマ大統領の招きで行われ、来年1月の政権移行にむけ1時間半にわたり外交や内政の課題などを話し合った。
オバマ大統領「我々はあなたの成功のために、あらゆることをするつもりだ。あなたが成功すれば、アメリカの成功となるのだから」
トランプ氏「我々は良いことも難しいことも話し合った。これからオバマ大統領やスタッフと共に仕事をするのがとても楽しみだ」
一方、トランプ氏に同行した妻のメラニアさんも、オバマ大統領の妻のミシェル夫人と会い、ファーストレディとしての準備について話し合ったという。
トランプ氏はその後、連邦議会を訪れ、共和党幹部との間で今後の協力を確認した。また議会のバルコニーから来年1月に行われる自らの就任パレードのルートについても説明も受けた。
議会幹部との会談を終え、トランプ氏が出てきた。笑顔を見せている。
トランプ氏「優先課題はたくさんある。国民はとてもとても満足してくれるだろう。(Q:議会にイスラム教徒の入国禁止を求めますか?)みんな、ありがとう」
記者の問いかけにトランプ氏は肝いり政策の一つ「イスラム教徒の入国禁止」を本当に実行に移すのか明言を避けた。ロイター通信はトランプ氏のホームぺージから、この「イスラム教徒の入国禁止」や地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」に反対することが削除されたと伝えた。ただ再び掲載されたとの報道もあり、はっきりしていない。
また、昨晩に続き、ホワイトハウス前では小規模なデモ活動があった。さらにロサンゼルスなど全米各地でも抗議デモが行われている。
トランプ氏本人は2時間ほど前にニューヨーク市内の自宅に戻った。これまでのところ、11日の動向は伝えられてない。