大統領選挙の後、初めての週末を迎えたアメリカでは、各地で共和党・トランプ氏への抗議デモが続いている。ニューヨークではこれまでで最大規模のデモが行われた。

　ニューヨークでは１２日も、４日連続でトランプ氏に対する抗議デモが行われた。ＮＢＣテレビによるとこれまでで最大の５０００人以上が参加し、２人が逮捕されたという。

　参加者「人種差別主義者で女性を蔑視し同性愛者やイスラム教徒を嫌ってる。こんなひどい人間を大統領に選んだことはない」

　このほか、シカゴやロサンゼルスなどでもデモが行われたが、今のところ、大きな混乱は起きていない。

　一方、１３日の「ワシントン・ポスト」電子版は、民主党のクリントン前国務長官が選挙に敗れた理由について、ＦＢＩ（＝連邦捜査局）によるメール問題の再捜査が原因との見方を示したと報じた。

　１２日に行われた支援者との電話会議でクリントン氏は、「ＦＢＩが提起した疑惑は根拠がないと証明されたが、我々の勢いを止めたと分析している」と述べたという。さらに投票２日前になって訴追しないと発表されたことも、トランプ氏の支持者を投票に向かわせる動機になったと話したという。