米通商代表「TPP断念は国益にならない」
TPP(=環太平洋経済連携協定)の議会の承認をオバマ政権が事実上断念したことを受け、アメリカ政府のフロマン通商代表は、アメリカが取り残されると危機感を示した。
フロマン通商代表「アメリカは取り残され、TPPがもたらす機会を失うだけでなく、すでにある市場が他の国に取られるのを見るだけになる。それは(アメリカの)国益にならないと思う」
フロマン通商代表は、TPP参加国は、アメリカなしでTPPを進めるか、2国間または3か国で貿易協定を結んでいくだろうと述べ、アメリカでの承認が進まないことに危機感を示した。
TPPを巡っては、次期大統領のトランプ氏が脱退することを公約にしているが、TPPを進めてきたオバマ政権下での議会承認も事実上断念していて、アメリカでの議会承認は絶望的になっている。