「パリ協定」締約国会議“トランプ懸念”も
地球温暖化防止に向けた世界的な合意「パリ協定」の初めての締約国会議が15日、モロッコ・マラケシュで始まった。アメリカのトランプ次期大統領がパリ協定からの脱退を示唆していて懸念されている。
パリ協定は将来的な気温上昇を産業革命前と比べて2℃未満に抑えることなどを目標としていて、会議では、目標を達成するためのルール作りについて話し合う。
一方、アメリカの次期大統領、トランプ氏がパリ協定からの脱退を示唆していることから、これまで主導的な役割を果たしてきたアメリカの今後の取り組みにクギをさす発言も見られた。
フランス・オランド大統領「アメリカは世界最大の経済大国で第2の温室効果ガス排出国だ。自らの約束を果たすべきだ」
環境問題に取り組むNGOはトランプ氏の影響は限定的だとの見方を示している。
WWFジャパン担当者「パリ協定はすでに採択されて発効しています。世界の大きな流れには影響ないと思います」
アメリカの政府関係者は、どんな考え方を持った人が次の担当者になるか分からないとしていて、できるだけ早く問題の重要性などを引き継ぎたいとしている。